【楓書法教室 臨書への第一歩】虞世南『孔子廟堂碑』

こんばんは!楓書法教室の水口天楓です!☺


楓書法教室では、「臨書への一歩」ということで、初心者の方でも気軽に古典臨書の取り組んでいただこうということで、毎月なにかしらの古典作品を鑑賞・臨書する課題を設け、大人の方に指導させていただいております。

古典臨書とは何ぞや、という話ですが、中国や日本の古い時代の古典作品をお手本にし、鑑賞しそっくりに真似て書くことで、自らの書の表現力を上げていく学習方法です。

今回は中国、唐の時代・虞世南(ぐせいなん)の書、『孔子廟堂碑(こうしびょうどうひ)』を題材に取り上げてみました!

↓↓孔子廟堂碑

虞世南(558-638)は中国の唐時代の書家で、初唐の三大家の1人として、有名な人物です。

『孔子廟堂碑』は唐の皇帝・太宗(626-649)が文教(学問を広めること)のために、孔子廟を建設すると決め、そのときに孔子廟に納める碑を虞世南が書いたといわれています。

この古典作品の特徴は何といっても、伸びやかさ・充実感・あたたかさ。

向勢(こうせい)という、ふくらみのある字形が特徴で、字から温厚な人柄が伺えます。実際に、虞世南自身も、冷静沈着で、人望に篤く、向学心のある人だったと言われています。


ところで、どうして書いたものが、白黒反転しているのかというと、

虞世南が白色の墨で、黒い紙に書いたわけではなく(;^_^

虞世南が書いた字そっくりに石碑に刻まれたものが、現代まで残っております。

その石碑の上から、紙を貼り付けて、墨をつけて、掘られた文字の部分が凹になっているので、影として白く残るのです。ですから文字が白く写っています。これを「拓本(たくほん)」とよびます。

我々書道学習者が、古典臨書をするときは、この拓本を見て勉強をします。


さて、話を戻して!

今回2月は、生徒の皆さんに孔子廟堂碑の文字に触れて頂くわけですが、1から10まですべて臨書せよ!という過酷なことは申しておりません。(笑)

少しでも臨書に触れて頂く、というのが「楓書法教室 臨書への一歩」の課題であります。

ですので、2文字から4文字程度、半紙1枚にすっぽり収まる程度の課題を出題しております。

↓↓今月の出題部分はこちら


「天成」・・・自然に出来上がっているという意味。


↓↓私の臨書作品はこちら


伸びやかで、温かい感じがするかと思いますが

いかがでしょうか?!


実際に書いている様子をYou Tubeにアップしているので、こちらもご覧ください!


教室では、こんな感じでホワイトボードに解説を書いて、生徒様に写メってもらってます。スマホは便利ですから、写真を撮って、暇なときに確認しながら、ちょっとずつ勉強してもらえればと思います!

古典臨書の勉強をしているけれど、ひとりではなかなか難しい・・・

筆で作品を作りたいけど、どういう勉強をしていいのか分からない・・・

楓書法教室では、金沢市糸田とタテマチで、教室を開いております!遠方の方でも、リモートと郵送添削で、指導させていただきますので、お悩みの方は是非一度、楓書法教室まで、お問い合わせください!

↓↓お問い合わせフォームはこちらから(Googleフォーム:外部リンクへ移動します。)

楓書法教室・かえで子ども習字教室|石川県金沢市・河北郡内灘町の書道教室|日本全国どこからでもリモートでオンライン教室も|書の古典に立脚した指導

身近にある生活の中の実用書から、本格的な作品づくりまで丁寧にご指導いたします。正しく、美しく、速く。古典に立脚し、基本的な書写学習を大切に「かえで式美文字メソッド」で、美文字のコツを分かりやすくお教えいたします。書道のことなら何でもお任せください!

0コメント

  • 1000 / 1000