「天来賞」について

2020年 第9回比田井天来・小琴顕彰 佐久全国臨書展、最高位に当たる「天来賞」を受賞いたしました!


新型コロナウイルスの影響により、授賞式はございませんでしたが、作品を見に行くことができました。

「天来賞」とは・・・「現代書道の父」として、また多くの有名書家の大師匠としても知られ、書道をしたことがある人ならば誰もが一度は手に取ったことのある「天来テキストシリーズ(天来書院刊)」の名前でおなじみの比田井天来(ひだい・てんらい)先生の名前を冠した賞である。


以下、比田井天来先生wikipediaより引用

古碑法帖を多角的に研究し、古典臨書の新分野を開拓し、その集大成として『学書筌蹄(がくしょせんてい)』がある。俯仰法(ふぎょうほう)の解明をし、剛毛筆を使用して古典を分解再構築し、新しい造形世界を展開したその活動は、近代日本の書道界において新境地であったとされる。 


<ご覧いただいている皆様方へ>

比田井天来先生の賞、身に余る光栄をいただけて大変感謝しております。2020年12月当時、新型コロナウイルスの影響により、多くの審査員の先生方にお礼のお言葉を申し上げることができませんでした。大変申し訳ございませんでした。そして、この場をお借りしまして、お礼申し上げます。誠にありがとうございました。


私は正直なところ「天来賞」を頂戴するまでは、書家としてどこか技術的にも精神的にも自信がなく、書道をやめようとすら思ったこともありました。


しかし「天来賞」を頂戴したとき、今まで自分自身で認められなかった、自分自身の存在や価値を認めることができ、また、書道をやめるわけにはいかない、何が何でも人生を通して書道をやり抜くんだという覚悟ができました。


浅学菲才(せんがくひさい)な書家である私に、比田井天来先生のような、偉大な先生のお名前の入った賞は大変勿体ないことだと存じますが、今後書道を続けていく中で古典を勉強し技術力を上げ、天来先生の名に恥じぬよう精進する所存でございます。皆様に喜んでいただける作品を制作していき、皆様にご恩返しができればいいな、と思っております。今後ともご指導ご鞭撻、宜しくお願い申し上げます。


水口 天楓