第72回独立書展に出品!①

こんばんは!楓書法教室の水口天楓です🍁

この度、1月11日(木)から21日(日)まで、東京・六本木の国立新美術館で行われた、独立書展に出品いたしました!独立書展はこの時期の恒例で、お正月が明けて、六本木の展覧会に行くと「さあ、今年も頑張るぞ!」という気になってきます。😃


↓↓写真は、いつだかの春に撮った、写真です。緑が青々としております笑


楓書法教室からは、講師・水口天楓が「面従腹背」を出品いたしました。

本年は、独立書人団の「準会員昇格内定者」ということで、入賞なしの無監査出品をさせていただきました。


独立書人団・・・❓

準会員昇格内定者・・・❓

入賞なしの無監査出品・・・❓


書道初心者の方からすると、なんのこっちゃ理解できぬ言葉のオンパレードかもしれませんが😅 独立書人団の準会員昇格内定で、入賞なしの無監査出品というのは非常にめでたいことなのです。詳しくご説明したいと思います!


【独立書人団って何?】

「東洋独特の伝統をふまえ、世界に通じる新しい書を創造する」

という理念のもと、活動している書道団体。

この理念は、創設者・手島右卿が提唱したもので、さらに発展させようと努めています。

1994年に文部科学省から認可された財団法人を経て、2012年4月1日に「公益財団法人 独立書人団」として設立登記されました。

(独立書人団webページより)


書家というものは、資格がなくても始められる職業ではありますが、どれくらいの実力や実績があるのか、というのは人により違いますし、目に見えるものが少なく分かりにくいものです。

どういったところで評価をされ、書家としてどういった活動をしているのか、ということを測る物差しがあると分かりやすいと思います。

そこで一つ参考になるのが、「書歴(書道歴)」。

東京のような中央の都市部で行われる全国規模の展覧会に作品を出品し、実績を作っていき書歴を積み重ねていくことで書家として認められていく。書家として今までどのように、歩んできたのかが分かるのです。

もちろんそれが全てではないのですが、書歴は書家の履歴書のようなものですから、どんな書家を自分の師匠にするのか、書道教室を選ぶポイントになると思います。


私が独立書人団に属している理由は、独立書人団の創設者で、昭和の三筆とも言われる手島右卿(てしま ゆうけい)先生が創立した、日本書道専門学校に通っていたからで、学生時代から独立書人団という存在が身近にあり、展覧会へ足を運んだ時に、まさしく私が学生時代からやりたいと思っていた「スケールが大きくて、技術が細かい書道」がここにはあるな、と感じたからなのです。

独立書人団といえば、手島先生が作り上げた新しい書の形、象書(しょうしょ)といって、文字の内容にふさわしい作品の創作を、少字数(1字や2字などの、少ない字数のこと)で行う、古典に立脚している上で、近現代以降の新しい書道の表現を目指す、そんな作品が多いのですが、書家であればこんな作品を作れるようにならなければ・・・と独立書展の会場に初めて足を運んで思ったことを、鮮烈に思い出します。


少し話がそれましたが😅

独立書人団は日本全国北から南まで、数千人規模の団体です。そういった居場所で書道を続けていく、ということは、書家として非常に意義のある書活動であり、書家としての軸を作ってくれる場所だと考えています。


【準会員昇格内定者って何?】

独立書人団とはなんぞや、というのをお話しした上で準会員内定者のお話をさせていただきますが、独立書人団が主催する「独立書展」において、賞1つもらうと、その賞に応じて点数が与えられます。特選は3点、準特選は2点、秀作は1点、佳作は0.5点。入賞なしの入選は0点。

最初は一般公募から始まって、1回入賞するか、2回入選する事によって会友になることができ、独立書人団に入団することができます。

会友の次は準会員になるのですが、ここのハードルはなかなか大変で、全部で6点を集めなければいけないのですが、全て創作作品で6点とか、全て臨書作品で6点、では駄目で、創作作品・臨書作品で各1点以上、かつ6点もらっていないと準会員にはなれません。

なので6点を集めるまでが結構大変なのですが、裏を返せば6点を集めるまで、作品を作り入賞を重ねてきた、と言えます。ですから準会員になるということは、世間に認められる作品を作るステップを踏んできた書家であると言えます。

私は今年、準会員内定者ですが6年かかりました。平均1年に1点ずつ積み重ねてきていることになりますが、一喜一憂しながら(笑)良い作品を作るためには、という技術を磨いてきました。

つまり、独立書人団の準会員になるということは、一つの節目で、作品作りに対して真摯に向き合ってきた証拠になると私は思っています。

ここから先、準会員の次は会員になる、ということが待っております。会員になるにはまたいろんな部門を制覇して、準会員で一番の賞、準会員賞を頂かなくてはなりません。今以上に、まだまだ、頑張らなくてはいけません・・・!


【入賞なしの無監査出品って何?】

準会員内定者になった場合、年に一度行われる独立書展では、入賞の対象から外れてその年の審査は無監査となります。

入賞しない、審査されないというのは、少し寂しく感じますが😅

それ以上に準会員に内定するということが、めでたいことなので、無監査の年というのはおめでたいことなのです。


ということで、独立書人団の話をさせていただきましたが、少し話が長くなりすぎたので、私が出品した作品はまた次回、解説させていただきたいと思います!😂


↓↓おまけ・独立書展の様子(過去の写真より)

多くの種類の作品が、たくさん並んでいます。

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